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屋上のある注文住宅のメリット・デメリットを解説

公開日:2024/05/15  

メリットデメリット

注文住宅を建てる際、人によってさまざまなこだわりがあることでしょう。こだわりの1つに、屋上のある家づくりをしたいというものがあります。しかし、屋上のある注文住宅には、メリットのほかにデメリットもあることを忘れてはいけません。本記事では、屋上のある注文住宅について詳しく解説します。

注文住宅に屋上を設けるメリット

屋上のある注文住宅には数々のメリットがあります。

プライベートな外部空間を持てる

まず、屋上があることで、プライベートな外部空間を楽しめます。家族や友人を招待してBBQやピクニックを楽しむことができる他、小さな子供やペットがいる家庭では夏にビニールプールで遊ぶことも可能です。屋上は日中は日当たりがよく、夜は星空を眺めながらリラックスする場所として活用できます。

特に、外出が制限される状況でも屋上があれば、家族で気軽に憩いの場を楽しめるでしょう。

屋上からの眺めがいい

さらに、屋上は眺望が良いことも魅力の一つです。周囲の建物よりも高い位置にあるため、普段から素晴らしい景色を楽しむことができます。夜になれば、夜景や花火大会などのイベントも一層楽しめるでしょう。

洗濯物・布団干しに便利

また、屋上があれば洗濯物や布団を干すのにも便利です。狭いバルコニーやベランダでも悩むことなく、屋上ならば広々としたスペースで洗濯物を干すことができます。太陽光が十分に当たるため、洗濯物が効率よく乾き、雑菌やウイルスの繁殖も抑えられるでしょう。

広いスペースを確保できる

さらに、屋上を作ることで建物の階数が増え、広いスペースを確保できます。敷地面積が小さい住宅でも、屋上を活用することで開放感が増し、家がより広く感じられるでしょう。また、収納スペースの不足問題も解決できます。さまざまな用途に活用できる広いスペースは、住宅の価値を高める要素の一つです。

注文住宅に屋上を設けるデメリット

前の項で紹介した通り屋上のある注文住宅には多くのメリットがありますが、一方でいくつかのデメリットも存在します。

屋上設置のコストがかかる

まず、屋上を設置する際には当然追加コストが必要です。屋上を作るためには、防水工事や階段・柵の設置工事、補強工事などが必要であり、これらの追加費用は100~300万円程度になることがあります。

さらに、屋上は外気に触れるため、汚れやダメージが蓄積しやすく、定期的なメンテナンスや補修が必要です。これらの維持費用や修繕費用も考慮する必要があります。

管理に手間が必要

また、屋上の管理には手間がかかります。屋根の防水加工は10年ごとに行う必要があり、落ち葉や埃、カビの除去などもこまめに行う必要があるのです。特に、雨水を地面に運ぶ樋が詰まると雨漏りや建物の劣化の原因になります。

他人の視線が気になることがある

近隣に同じような高さの建物がある場合、他人の視線が気になることがあります。特に、洗濯物を干す際には注意が必要です。例えば、下着類は外から見えにくいように、タオルなどで囲うように干すなどの工夫をするとよいでしょう。

屋根の機能が弱まる可能性がある

そして、屋上のある住宅では屋根の機能が弱まる可能性があります。屋上のある家の屋根は一般的に陸屋根と呼ばれ、勾配が緩やかで水平に近い形状です。このため、通常の屋根よりも雨や雪が溜まりやすく、雨漏りの原因になる可能性があります。また、夏場は通気性が悪く暑く、冬場は断熱性が弱く寒くなる傾向もあるので注意が必要です。

屋上をメンテナンスする際のチェックポイント

注文住宅に屋上を設置する場合、定期的なメンテナンスが重要です。以下に、屋上をメンテナンスする際の注意点を紹介します。

雨漏り対策が課題

まず、屋上の最大の弱点は雨漏りの可能性です。防水工事を入念に行い、定期的な防水補修を行うことが必要です。防水効果が弱まると雨漏りのリスクが高まるため、定期的なチェックと再防水加工が欠かせません。

こまめな掃除が必要

次に、屋上は常に外気にさらされるため、こまめな掃除が必要です。葉っぱや砂利、埃が風によって飛ばされることがあり、これらの汚れが蓄積するとカビの原因になります。定期的な掃除で汚れを除去し、屋上を清潔に保つことが重要です。

落下事故対策が必須

また、落下事故のリスクも考慮しなければなりません。特に小さな子供やペットがいる場合は、滑り止め加工や手すり、柵の設置などの落下防止対策が必要です。定期的な点検とメンテナンスも行い、安全を確保しましょう。

荷重を超えないように気をつける

屋上には積載荷重量が定められており、荷重を超えるような行為は避ける必要があります。大雪やガーデニングなどで追加の荷重がかかる場合は特に注意が必要です。また、プライバシーを保護するためにラティスやオーニングテントの設置が有効です。

近所への配慮を怠らない

そして、屋上の利用には近隣住民への配慮も欠かせません。大きな声や音楽、食べ物の匂いなどが近隣に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。クレームの原因にならないよう、屋上での行動には配慮が必要です。

まとめ

屋上のある注文住宅には、豊かな屋外空間を楽しめるプライベートな場所が提供される一方で、屋上設置に伴うコストや定期的なメンテナンスの必要性などのデメリットも存在します。それでも、屋上からの眺めや洗濯物の干しやすさ、広いスペースの確保など、魅力的なメリットが多数あります。

ただし、屋上の管理やプライバシーの保護、ご近所への配慮など、注意すべきポイントもあります。そのため、屋上の設置を検討する際には、メリットとデメリットのバランスを考慮し、慎重に計画することが重要です。

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