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2階建て注文住宅の2階にリビングを設置するメリット・デメリット

公開日:2022/02/15   最終更新日:2022/03/07


ひと昔前まで、2階建て注文住宅では、1階にリビング、2階に個室というのが当たり前でした。しかし最近、2階建て注文住宅でも、2階リビングにする家が多くなっています。それは一体なぜなのでしょうか。この記事では、2階建て注文住宅で2階リビングにするメリットとデメリットを解説していきます。

2階リビングのメリット

まずは、2階建て注文住宅で2階リビングするメリットを見ていきましょう。

リビングの陽当たりがよくなる

2階リビングにすることで、太陽の光が入りやすくなり、リビングの陽当たりがよくなります。とくに都心で住宅密集地に家を建てるという場合、周りに住宅が密集していることから、どうしても1階に太陽の光が入りにくくなってしまいます。しかしそんな住宅密集地でも、2階リビングにすれば、陽当たりのよい明るいリビングを実現できるのです。

リビングの天井の自由度が高くなる

2階リビングにすることで、天井の自由度が高くなります。天井を高くして吹き抜けにすれば、大きな窓をつけてさらに陽当たりをよくできます。天井が高いことでロフトも作りやすくなり、空間を有効活用できるのです。

プライバシーを守れる

1階にリビングがあると、どうしても外から見えてしまいます。しかし2階リビングなら外から生活を見られるということはないので、プライバシーを守れます。人目を気にせず家族との時間を過ごすことができるので、家の居心地もよくなり、自然とリビングに家族が集まるような家づくりができますよ。

耐震性が上がる

実は、2階リビングの設計にすると、耐震性も上がるといわれています。リビングを設計するときは、なるべく広く見えるように、柱や耐力壁を省く傾向があります。そのため1階にリビングがあると、1階の柱や耐力壁が少なくなり、耐震性の低い家になってしまうのです。そこで2階リビングの設計することで、柱や耐力壁を1階にたくさん設置できます。その結果、家全体の耐震性が上がるのです。

2階リビングのデメリット

多くのメリットがある2階リビングですが、当然デメリットも生じます。

階段の上り下りが大変

2階にリビングを設置することで生じるデメリットとして最もよくいわれているのが、階段の上り下りが大変ということです。家を建てたときは若くて平気でも、歳をとって足腰が弱ってくると、階段の上り下りが想像以上に負担になってしまいます。また、重い買い物をしてきたときに、階段を上って2階に荷物を運ぶのも大変です。

夏はとても暑くなる

2階リビングは陽当たりがよく明るくなりますが、夏は太陽の光が入ってくることで非常に暑くなります。また、2階リビングは屋根が近いため、太陽が当たる屋根の熱が伝わりやすいというのも理由の一つです。

子どもの様子が見えづらい

2階リビングにすると、寝室や子ども部屋は1階になるのが自然です。そのためご家庭によっては、お子さまが2階に顔を見せずに1階の部屋にこもってしまって、様子が見えにくくなってしまうなんてこともあります。

大型の家具家電の搬入が大変

2階リビングの家を建てた後、冷蔵庫や洗濯機、ダイニングテーブルなど、大型の家具家電を2階に運ぶことになります。階段を使って大型家具家電を搬入するときの動線や、バルコニーからクレーンで搬入することは可能かどうかなど、事前に考えておく必要があります。

2階リビングで快適に過ごすために

2階リビングにはデメリットがそれなりにあります。ここからは、そんなデメリットを解消しながら2階リビングで快適に過ごす方法をご紹介します。

階段周辺の設計を工夫する

2階リビングの家は、階段周辺の設計が非常に重要です。生活の拠点が2階になるわけですから、階段の上り下りを何度もしなければなりません。その負担を少しでも軽減するためにも、階段は幅を広く取り、傾斜を緩くしましょう。

また、1階は玄関の近くに、2階はキッチンの近くに階段が来るように設計するのがおすすめです。

2階リビングならではの設備を考える

2階リビングのデメリットは、設備をうまく活用すれば解消できます。夏場に暑くなってしまう2階リビングは、シーリングファンを導入してみるのも一つの方法です。シーリングファンは空気を循環させる役割があるため、冷房の涼しい空気を部屋全体に循環させ、体感温度を下げることができます。また、家全体に性能のよい断熱材を取り入れれば、外から熱が入ってくるのを少しでも抑えることができるでしょう。

そして歳をとると階段の上り下りが大変になってしまうデメリットは、エレベーター設備の導入で解決できます。とはいっても、エレベーターは今すぐ必要なわけではなく、コスト的にも心配という方も多いですよね。

そこでおすすめなのが、エレベーター設備を導入できる環境を作っておくことです。エレベーターを設置できるスペースを空けておいて、電源を入れられるようにしておくと、将来本当に階段の上り下りが大変になったとき、すぐにエレベーターを取り付けることができます。

子育て家庭は間取りを工夫する

子どもの様子が見えづらくなってしまうと心配な方は、2階リビングの間取りを工夫してみましょう。リビングの一部を仕切れるようにしておき、お子さんがある程度大きくなるまでは、そこを子ども部屋にするというのがおすすめです。

リビングの一部に子ども部屋があれば、家事をしながらでも目が届くので安心です。そしてある程度大きくなったら子ども部屋は1階の部屋に移し、リビングの一部は別の用途で使うこともできます。

 

2階建て注文住宅で2階リビングにするメリットとデメリットをご紹介しました。2階リビングは、部屋が明るくなったり、耐震性が上がったりと、多くのメリットがあります。デメリットもありますが、設計や設備を工夫すれば解消して快適に過ごすことも可能です。これから2階建て注文住宅を建てようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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