注文住宅で家を建てる人必見!注文住宅の間取りを決める際の注意点
注文住宅は自由に間取りを決められるのが特徴です。しかしどのように間取りを作ればよいのか、どういう間取りが使いやすいのか、なかなかわかりづらいことも多いのではないでしょうか。そこで今回は、注文住宅で家を建てる人のために、間取りを決める際の注意点を徹底解説していきます。失敗しないよう、しっかりチェックしましょう。
導線を考える
注文住宅で間取りを作り上げる際は「導線」を意識することがポイントです。導線というのは毎日必ず通る道のことをいいます。朝起きてから家を出るまでどのようなことをしているのか、そして家に帰ってきたらどこに行って何をするのかをイメージすることが大切です。
たとえば、朝起きて、まず洗面所に向かい、その後、服を着替えてキッチンに行き、そしてそのまま玄関に行く場合もあれば、先に服を着替えてから洗面所に行き、キッチンへと向かって、玄関に行く場合もあります。また、人それぞれ導線は異なります。そのため、自分がどのような順番で部屋を移動しているのかをしっかりとイメージしておくことがポイントです。
そして、その導線を軸に間取りを作り上げていくことが大切です。たとえば、寝室から洗面所、そしてキッチンへと行く場合、それぞれの距離が短い方が時間も移動距離も短く済みます。しかし、間取り設計の段階で、寝室と真反対に洗面所を配置した場合、移動距離が長くなってしまいます。したがって、しっかりと導線を意識して間取りを設計することが大切です。
また、頭の中だけでは考えるのが難しいため、紙に絵などを書いてシミュレーションすることをおすすめします。実際、間取り図面を見て納得したものの、実際に家具を置いて生活したところ、スペースが充分に取れていなかったり、理想通りの導線になっていなかったりするケースもあります。そのため、あらかじめ具体的なシミュレーションを行っておくことがポイントです。
収納と家具のスペースを考えて部屋の広さを決める
注文住宅の設計段階では、寝室やリビング、キッチンなどよく使うスペースを優先的に決めていくことが一般的です。しかし、収納スペースのことをあまり考えず、失敗してしまったという事例もあります。したがって、間取り設計の段階で収納スペースについてもしっかりと考える必要があります。たとえば、掃除機はどこに置くのか、ベビーカーやゴルフバックはどこに収納するのかなど、収納場所を考えておかないと、せっかく注文住宅を建てても収納スペースが足りなくて困ることになります。
また、家具のスペースを考えて部屋の広さを決めることがポイントです。たとえば、寝室は広い方がよいという希望で、感覚的に12畳ほどで決めたものの、ベッドを置くと余裕がありすぎてデッドスペースができてしまった、というケースもあります。また、キッチンスペースも冷蔵庫や食器棚、家電製品などの置き場所をシミュレーションすることで、どのくらいの広さが必要かを判断できます。
しかし、ここで注意が必要なのは、今所有している家電に合わせて間取りを作ると、家電を買い替える際に選べる商品が少なくなってしまう可能性があるということです。そのため、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電を置く場所はゆとりをもってスペースを確保することが大切です。
実用性を重視
実用性を重視した間取り設計にすることもポイントです。たとえば、見た目を重視して吹き抜けを採用することもあります。もちろん、吹き抜けを採用することで開放感があり、採光を取り入れることができるため、家全体を明るい印象にしてくれます。
しかし、寒い冬の時期に暖房を使用すると、暖かい空気は上に行く性質があるため、部屋がなかなか温まらないといったデメリットもあります。また、エアコンを使って温めようとして光熱費が高くなってしまったというケースもあります。
そのため、吹き抜けを採用するのであれば、ダブルガラスやトリプルガラスなどの複層サッシを導入して空気を逃がさず、天井にサーキュレーターを設置して部屋全体の空気を循環させましょう。
さらに、リビングを明るくするために開口部を大きくとり、窓を大きくすることがあります。しかし、開口部を大きくすると、既製サイズのカーテンは使用できなくなってしまいます。したがって、大開口窓に合わせた特注サイズでカーテンを用意する必要があり、コストが余計にかかってしまうこともあります。そのため、実用性を重視した間取り設計にすることが大切です。
まとめ
注文住宅を建てる醍醐味は、自由に間取りを決めることができるところにあります。しかし、初めて家を建てる方がほとんどで、どのように間取りを作っていけばよいのかわからないことが多いでしょう。間取り設計を作成するには、導線を意識することが重要です。さらに、快適さと実用性を重視した間取り設計にすることで、日々の暮らしがより快適で豊かになるでしょう。