お洒落だけど電気代が高い?シーリングファンの注意点とは
レストランやカフェなどお洒落なお店で見かけることの多い「シーリングファン」。最近では、そんなシーリングファンを自宅に取り付ける方が増えています。この記事を読んでいる方の中にも、シーリングファンの購入を検討している方が多いでしょう。そこで今回は、シーリングファンの役割や、メリット、デメリットをお話ししていきます。
シーリングファンの真の役割
シーリングファンは、天井に取り付けるファンのことを指します。最近では照明器具と一体になったものも多いです。その見た目がお洒落なことから、インテリア目的で住宅に設置したいという方も多いでしょう。
しかし真の役割は、ファンを回して部屋の空気を循環させることです。そのためシーリングファンは、インテリアとしての役目だけでなく、省エネ家電としての役目もあります。
シーリングファンはコスパがいい?
シーリングファンは、実際にコスパはよいのでしょうか?ここからは、シーリングファンにかかる電気代と、取り付けることによるメリットを見ていきましょう。
シーリングファンにかかる電気代
シーリングファンはどのくらい電気代がかかるのか気になる方も多いでしょう。シーリングファンにかかる電気代は、シーリングファンの種類や、契約している電力会社によって異なりますが、一般的なもので1時間およそ1.2円になります。シーリングファンを1日中付けていればおよそ28.8円になり、1ヶ月にかかる電気代はおよそ864円とされています。
自宅にあるシーリングファンの電気代が知りたい方や、これからシーリングファンの導入を考えている方は、まずそのシーリングファンの消費電力と、契約している電力会社の1kWhあたりの電力量料金を確認してみてください。それぞれの数値がわかったら、消費電力(W)÷1,000×1日の使用時間×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)の計算で電気代を出すことができます。
①省エネ効果が高い
先ほどお伝えしたとおり、シーリングファンは部屋の空気を循環させるという役割を持っているため、省エネ効果が高いとされています。たとえば夏場にエアコンを使用したとき、シーリングファンで部屋の空気を循環させることによって体感温度が低くなり、エアコンの設定温度を下げなくても過ごしやすい空間を作ることができます。
また、冬場に暖房でエアコンを使用したときも同じです。シーリングファンで空気を循環させることで、部屋中に暖房の暖かい空気を行き渡らせることができるため、設定温度を上げなくても暖かい部屋を保つことができます。エアコンの設定温度は消費電力を左右し、冷房時は設定温度を1℃高くすることで約13%、暖房時は設定温度を1℃低くすることで約10%も消費電力を削減できるのです。
②部屋干しの洗濯物が乾きやすい
部屋の空気を循環させるため、部屋干しの洗濯物が早く乾くというメリットがあります。乾燥機を使わなくても部屋干しで洗濯物を乾かせるため、結果的に節電につながるでしょう。
③インテリアとしてもお洒落
省エネ効果が高いだけでなく、見た目もおしゃれで部屋のインテリアにもなるというのも、大きなメリットです。最近では、さまざまなデザインのシーリングファンが販売されています。お部屋の雰囲気に合わせてシーリングファンを選ぶのも楽しいですよ。
掃除が大変?シーリングファンのデメリット
お洒落で省エネ効果も高いシーリングファンですが、デメリットもあります。
天井が高い必要がある
まず1つ目が、天井が高い必要があるということです。天井の低い部屋は、そもそもエアコンの風だけで空気が循環します。そのためシーリングファンをつけてもあまり意味がありません。天井の高い部屋は、床と天井で温度差が生じるため、シーリングファンの役目を活かすことができます。
掃除が大変
シーリングファンは、掃除が大変です。理由として、ファンの羽に埃が溜まりやすいため、定期的な掃除は必須だからです。さらに天井の高い部屋に取り付けるため、掃除そのものが大変になってしまいます。
フィーリングファンを掃除するときは、高さのある脚立に上ったり、高いところの埃を取り除けるようなお掃除グッズを利用したりして掃除をします。フィーリングファンをこれから取り付けたいという方は、掃除のことも考えて購入するようにしましょう。また、どうしても自分で掃除するのが難しいという場合は、掃除の業者に頼むというのもひとつの手です。
シーリングファンについてご紹介しました。シーリングファンは、ただ見た目がお洒落というだけでなく、空気を循環させて省エネ効果や節電効果もある電化製品です。部屋がお洒落な雰囲気になる上に省エネや節電につながったら、一石二鳥ですよね。これからシーリングファンを取り付けたいという方は、見た目以外のメリットやデメリットをしっかり理解した上で、購入を検討してください。